『法律事務所に恋が咲く』三木さん、さすがです。メインカップルが全く私の好みとはウラハラだったのですが、 ワキを固めたカップルのうちの三木さん(が頑張っているサブCD)が良かったので救われました。 ■法律事務所に恋が咲く■(樹生かなめ) キャスト 石川英郎(田中健介)奈良出身の22歳。ことあるごとに『鹿』の話をされて閉口している。5歳のころ、実家の旅館に来た『小早川のお兄ちゃん』にKISSをせがんだ経験あり 高橋広樹(小早川国重)弁護士。葉山のクチュール(アパレル会社)の顧問もつとめる。やり手だが不器用らしい。亡くなった父親 と、兄が代議士。 三木眞一郎(葉山和成)デザイナー。40歳だが、20代にしか見えない。奈良の旅館に通ううちに、健介を気に入り、雇うが、あれほど方向音痴だとは知らなかったらしい。 大橋佳野人(小早川国臣)国重の兄。代議士。 ■奈良から葉山の会社『ダフィーズ・ハヤマ』に就職してきた健介ですが、あまりに方向音痴&ドジなので首になってしまいました。 次の就職先として、小早川の法律事務所を紹介されますが 破格の給料に加え、社宅代わりに高級ホテルの一室をあてがわれ、面食らってしまいます。 そして、小早川は、 「東京では、雇い主には絶対逆らってはいけないんだよ。」 と言って、健介を押し倒すのでした。(そんなバカな!) でも、昔、実家の旅館に来た時、まだ大学生だった葉山と小早川は 恋人同士だったのです。 『小早川のお兄ちゃん』に、前からあこがれ、今もカッコイイと思っている健介ですが、 今でも仲の良さそうな二人が気になって仕方ないのでした。 ■これがですね~~~。メインカップル的に言いますと すべて私のストライクゾーンから外れてしまいました。 まず、健介に・・関西弁の石川さん・・ってとこで。 健介は、方向音痴でドジなんです。 おまけに間違えて入った事務所にいたオカマに向かって、ストレートに『オカマめ』という失礼な奴なんですよ。 そんな奴、カワイクなかったら、ただのムカツク奴じゃーないですか!!! でも、石川さんの声質と、オマケにオッサン臭い関西弁で、カワイサが上手く出ていません。 もう少し、弱々しく、若く、かつ美青年的声が良かったかと思います。 (スイマセン。別に石川さんが嫌いというわけではないですよ。『恋のミキシング』の城が崎なんか、とても良かったですし。) セリフの中に、「ここ、笑いを狙ってる???」というところもたくさんあるのですけど、健介がカワイクないので笑えませんでした。 (原作自体がすべっている点もありますが、読んでいる時にはカワイイ脳内設定声だったので、CDほどしらけなかったのですよ。厳しくてすみませんが。) せめて、カンサイ弁ではなくて、フツーの敬語だったら、もう少し若く聞こえて良かったんですけどね。 ■それから、高橋さんも、『惜しい、もうちょっと!』でした。 声自体は、森川さんっぽい、『イイ声』なのですけどね。 ですが、この、小早川という人、最初はうまい事言ってだまくらかして、健介を頂くわけですよ。そのうさん臭さが全くなかったのが残念なのです。 フツーの大根な2枚目になってしまいました。 (高橋さんのヒソカ・・・好きだったんですけどね。 やっぱり、変な役の方が上手いんですか??) この人も充分、変な人なんですから、魅力的なイイ人なんだけど、ヘンな人という点を強調して、もうすこし危ない人設定が良かったです。 この、小早川、何がヘンかというと、 健介がちょっと 「奈良は鹿だけじゃありません。大和郡山には金魚もいます。」 と、言っただけで、ホテルの部屋に金魚をプレゼントしたり 健介がホームシックになったら わらぶき屋根の一軒家に加え、庭には鹿を5頭も連れて来て 「一緒に住もう(で、当然、鹿の世話は健介がすると思っている)」 と、いうんですよ。笑えません。 同人誌の直江(ミラージュ)だって、そこまで破天荒じゃないです。 ■そんな感じで、メインカップル達はとってもヘンでした。 お話は、 実は、健介(5歳)に昔、KISSをしてくれたり 葉山と恋人だったりした『小早川のお兄ちゃん』は 弁護士国重の兄、国臣(代議士、結婚してるが今でも葉山と切れてない)でした。 というカラクリでして、この落ちは上手く私の想像外だったので好きでした。 ■そして、CD2枚目に収録されていた、大人カップル、 葉山(三木さん)と、国臣(大橋さん)のやりとりがオカシクて、 「聞いて良かったvv」と思ったのでした。 切れよう切れようと思いつつ、結婚式の時にも切れることができない葉山が、 シリアスに悩んでもいるようなのだけれど、 一方では、アンチエイジング(特に美顔)に躍起になっているサマや、 「じゃー、お前がハゲたら別れる」 等、不実な相手をハゲハゲと呼びつつ、いたぶり&かわいがる様子が秀逸なのですヨ。 三木さんメインのシーンになると、一気にコミカルに、かつ、しっとりとした雰囲気になって 『さすが~~~vvv』だと感心しました。 ■ライナーを見ると、井上さんがディレクターなんですね。 だからコミカルなトコが上手かったのでしょうか?? 井上さんのって、大体、デリカシーは??だけど、オカシイのはオカシイよね。(暴言?) ジャンル別一覧
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